楽園波野便り

形見分け、、、、５月１７日(PM7:40)に、主人が、他界した。

 

＊主人のコレクションの一つ『帽子』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『悪性リンパ腫』

3月末に入院して、、あれよあれよと急いで逝ってしまった。

私と主人は、私がバンコク勤務になった時から今まで9年間別々に生活してきた。
私が強引に押し付けた感はあるか、、、独立どっこの　『新しいファミリー』　の、あり方だと思っていた、、、。
長い長い不況の中で、稼げる人が稼げるところで稼ぐ、、そんなシンプルな考え方であった。

 

＊主人のコレクション『バック』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「SUMIKOの世話にはぜったにならない」、、、
「葬式も、お経も、名前も要らない、、骨は日本で2番目に汚い1級河川『大和川』に流してほしい、、、」
これが、私の亭主の残した最後の言葉だったのかもしれない、、。

人生の後半を妻にほったらかされることになって、私を、恨みに思って逝ってしまったのだろう、、、が、、、
『自分がSUMIKOさんを、頼れば、まだまだやりたいことが一杯あるSUMIKOさんの夢を奪うことになる、、』　
私や子供たちには、ボロクソに、言っていたその言葉の裏では、いたるところでそんな男前を発揮していた、、、まあ～～心のどこか3％ぐらいは本音だったのだろうと、思いたい。

 

＊主人のコレクション『ミニカー』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希望道理、葬儀は行わなかったが、火葬場で、お経をあげてもらって、『法名』も戴いた、、

さすがに、大和川に散骨は出来ない、、、、

主人の方の先祖の墓も、仏壇も、私が阿蘇の山奥を、終の棲家と決めた時に、一足先に阿蘇在住なのである。

 

 

＊主人のコレクション　『小銭』　(バケツ一杯約25000円)

 

通夜も葬儀も無しにしたら、お骨を大阪の自宅に安置した19日の夜から、仕事関係の人、友達、親族、近所、自社社員、さまざまな人が、普段着で、線香を上げに来てくれた、、、私は、熊本に引き上げる25日まで、6日間毎夜、大宴会を行った、、、延べ95人、、、深夜も1:30分ぐらいまで、、途中でビールを買い足しに行ったり、、トイレに間に合わないぐらいベロンベロンに酔った人たちや、手助けしないと階段を降りられない人などもいた、、そんな弔問客を見ながらきっと、主人も楽しく旅たって行っただろうと、信じている。

 

＊主人が、使っていた『補聴器』

 

夜行バスで、阿蘇の山奥に帰宅して、『のど仏の入ったお骨壷』　を、樫木家の仏壇に安置した、、
『お義母さん、お義父さん、、「利成｣さんですよ、、』、、、と、言っただけであとの言葉はもう出せなかった、、、主人がなくなって、初めて涙がこぼれた。

主人は、両親を良く思っていなかった、、だから、散骨を望んだ、、が、、
ご先祖や義母、義父に、お骨を託したその瞬感、　『無償の愛』　を、確かに感じ取れた、、、

私は大きな責任を果たした安堵感をもらった。

 

大きいほうの骨壷は、私の実家の山下家の仏壇に祭った。

『ご先祖の皆様、SUMIKOの主人　『利成』　さんですよ、、、どうぞよろしくお願いいたします。』　と、、、
94歳の父が、『俺より先に逝くなんて、むげねえの～』と、ぽろぽろと泣いた。
主人より一つ上の兄も、『僕が毎日ご飯はあげさせてもらいます』　と、長々と手をあわせてくれた、、、、

主人には他人ばかりの集まりの中であるが、こんなに、心から迎えてもらえてもらえてよかったと、思えた。

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まったくの私事で長くなってしまいました、、、主人のことは、あとにも先にもこれだけにします。

明日以後は、今まで道理のグログを再開しますので、よろしくお願いします。

2016年5月28日　樫木すみ子